3度目くらいの片付け。一人でちょこちょこ、できるところまでやることにした。父が亡くなったことに少しだけ慣れてきたが、自覚度の深みが増している分、辛さも増している。仕方ない。人間って、人生って、これから私はどう生きていこうとか、そんなことばかり考えている。嫌がってまったく自分のことを話してくれなかったくせに、自分のことを貴子はいつかわかってくれる日が来ると思う、と生前話していた通りに、私は父がどういう人だったのかを、書類とか、病院の先生とかから裏付けを取るための資料を集めて、自分なりに推測している。